島村楽器 ミーナ町田店 シマブロ

島村楽器 ミーナ町田店スタッフによるイベント情報やお知らせなどを発信するブログ(シマブロ)です。

【現地オーダー】Paul Reed Smith Private Stock #8026のご紹介

以前ファクトリーオーダーツアーレポートにてお伝えした珠玉のPrivate Stockが入荷いたしました。
今回は#8026 Custom24 McCarty Thickness Stoptailをご紹介します。

Custom24 McCarty Thickness Stoptail Red Tiger

f:id:shima_c_machida:20180322204453j:plain


こちらは「ラウドジャンルで使用するPRS」というコンセプトで企画した一本です。MetalやDjentなどの比較的激しめの音楽にも普通に使われているPRSですが、それ系のサウンドを狙って作られたものはまだまだ少ないのが現状です。アーティストシグニチャー以外ではやはり「万能なギター」の範囲を出ないPRSを、ラウドジャンル専用機として企画してみました
ベースモデルはブランドのフラッグシップ、Custom24。薄く、取り回しの良いボディは人気がありますが、今回必要としているのはラウドジャンルで求められるタイトな重低音。通常より約5mmほど厚いMcCarty Thicknessを採用しました。更に頻繁にチューニングを変える使用も想定してアジャスタブルストップテイルピース仕様としました。それによりトレモロブリッジに比べてよりタイトなサウンドも獲得しています。

f:id:shima_c_machida:20180401202902j:plain

ボディトップ材にはワンピースの最上級のキルトメイプル。Private Stock Vaultの中で最も大ぶりのキルトを選びました。もともとの色も濃く、Red Tigerに着色するにはぴったりの逸品。複雑な塗装工程を必要とするPrivate Stock専用カラーの中にはもともとの木材の色に左右されて全く雰囲気が変わってしまうものもあります。以前ご紹介した#8025に採用したAqua Violetもその一つ。そういった意味では今回アグレッシブなイメージで選択したRed Tigerにマッチする高品質なキルトメイプルがあったのは幸運でした。ビフォーアフターを比べてみましょう。

f:id:shima_c_machida:20180401141240j:plainf:id:shima_c_machida:20180401141354j:plain


まるで山脈のような素晴らしい立体感を実現することが出来ました。
次にボディバック材の選択。マッカーティシックネスの厚さを活かしつつ、レンジを広げたかったのでスワンプアッシュを選択。シェクターやトム・アンダーソンに代表されるメイプルトップ、アッシュバックの組み合わせはやはりレスポンス、タイトさに優れ音作りもしやすいです。そしてアッシュの板目を選択するとこういうこともできます。

f:id:shima_c_machida:20180401142733j:plainf:id:shima_c_machida:20180401142748j:plain

導管の目止め剤を着色するグレインフィル塗装です。S7GやT'sなど比較的最近のブランドがよく使っている手法ですが、PRSでも出来るのかな?と思いポール・マイルズに聞いてみたところ「OK!」と。即採用。より攻撃的な印象に出来上がりました。NAMM2018に出展されたモデルにも白に黒のグレインフィル塗装を施したものがありましたね(記事中盤、アクアバイオレットのホロウボディの隣)。より攻撃的な印象に出来上がりました。

指板材はココボロを選択。CITESでの附随書Ⅱの対象となり、流通量が激減しています。Red Tigerへのマッチングで赤みの強いココボロを使用しようと思っていましたが正直在庫量が不安でした。Vaultにもそこまで大量に用意されているわけではありませんでしたが、色の濃いものを確保することが出来ました。

f:id:shima_c_machida:20180401145921j:plain

指板インレイも赤い石系の素材で、と考えていましたが、インレイ素材のサンプルが入れられたボックスからなにやら不思議な物体を発見。

f:id:shima_c_machida:20180401150859j:plain

こちらは近年注目されているスタビライズドウッドの一種、Stained Redwood Burl。木材に樹脂を浸透させた見た目にも美しく強度的にも優れた素材です。今回のコンセプトのモダンな印象にピッタリということで採用しました。インレイデザインはクラシックなバードインレイ・・・、と思ったらPRS側から「Vine(ツタ)を入れてみようか」というご提案。ココボロにスタビライズドウッドを入れるのは先方も初めてということで仕上がりに合わせて最適なデザインを入れてもらえることになりました。完成形がこちらです。

f:id:shima_c_machida:20180401152518j:plainf:id:shima_c_machida:20180401152524j:plainf:id:shima_c_machida:20180401152521j:plain

12フレットのホークインレイを中心に広がるツタが非常に美しい仕上がりです。赤みを帯びたココボロの杢目とスタビライズドウッドのバードも良くマッチしています。お任せして正解でしたね。

f:id:shima_c_machida:20180401163612j:plain

ヘッドストックのイーグルインレイも指板に合わせてRedwood Burlとマザーオブパールの組み合わせ。ロッドカバーはココボロで作られています。こちらも文句なしの美しさ!

最後にネック材。ローズウッドネックと迷ったのですが、ボディ側がタイトな構成ですのでネックはある程度鳴ってくれる方がいいな、と考えフィギュアドメイプルを選択しました。そしてそのフィギュアドメイプルですが、最近人気があるのでストック材もすごい物ばかり。杢目はどれも申し分なかったので良く詰まっていそうな触り心地のものを選んできました。

f:id:shima_c_machida:20180401182507j:plain

せっかくのプライベートグレードのメイプルですのでステインで仕上げました。

f:id:shima_c_machida:20180401182717j:plainf:id:shima_c_machida:20180401182712j:plain

まさに圧巻!
今回のプライベートストックオーダー3本共通のウッドペグ&バックパネル。今回はネックに合わせたステインドメイプルボタンにアッシュバックプレートとしました。とくにペグボタンは飴色の塗装が相まってキャンディの様な仕上がり。

f:id:shima_c_machida:20180401202252j:plain

そして実は金属パーツも特殊なこの個体。ブラックパーツのPRSって見た事ありますか?私は初めて見ました。ペグやピックアップカバー、ブリッジはブラックロームカラー、ジャックプレートやストラップピンはブラックで仕上げられています。

f:id:shima_c_machida:20180401202627j:plainf:id:shima_c_machida:20180401202636j:plain

今回ピックアップとして選択したのはその名もMetal!\m/ とだけカバーに刻印されたこのモデルは出力も高く、ドンシャリ傾向のサウンドでまさにメタルにピッタリのサウンドです。

f:id:shima_c_machida:20180401202807j:plain

ハードケースにはブラックのパイソン型押しレザー。派手すぎず、ハードな印象にピッタリです。

f:id:shima_c_machida:20180322205528j:plain

アグレッシブなサウンド、ド派手なルックス、演奏性の高さなど目立たないところでこだわりが詰め込まれた本モデル。ぜひ店頭で一度ご体感ください。

2017年オーダー分が出そろいました。

【現地オーダー】Paul Reed Smith Private Stock #8025のご紹介 - 島村楽器 ミーナ町田店 シマブロ


f:id:shima_c_machida:20180401203322j:plain

【現地オーダー】Paul Reed Smith Private Stock #8027のご紹介 - 島村楽器 ミーナ町田店 シマブロ


f:id:shima_c_machida:20180401203408j:plain

それぞれ個性的な3モデルを今回製作しました。どれも自信をもってオススメ出来る逸品ですのでぜひ一度ご覧ください。

もっとみる

© Shimamura Music All rights reserved.