島村楽器 ミーナ町田店 シマブロ

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【現地オーダー】Paul Reed Smith Private Stock #8027のご紹介

以前ファクトリーオーダーツアーレポートにてお伝えした珠玉のPrivate Stockが入荷いたしました。
今回は#8027 Custom24 Semi-Hollow Piezoをご紹介します。

Custom24 Semi-Hollow with Piezo Natural Light Smokeburst

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こちらは「世代を超えて受け継いでいける魅力を持ったモデル」というコンセプトで企画した一本です。今後価値が更に高騰していくであろう希少な木材資源とその素材そのままの魅力を伝えられるような一本を目指しました。
ベースモデルはCustom24 Semi-Hollow。Custom24の薄く取り回しのしやすさはそのままに、ホロウ構造による軽量化と共鳴部を作ることによるふくよかなサウンド変化を狙いました。バイオリンのようなFホールもルックス上のインパクトの為に配置しています(Fホールを開けないセミホロウもオーダーは可能です)。

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PRSの顔であるボディトップ材、こちらはスポルテッドメイプルをチョイスしました。当初普通にフィギュアドメイプルのいいものを選ぶつもりでいたのですが、Private Stock Vaultで様々なトップ材を引っ張り出す中で見つけたこのスポルテッドメイプルに一目惚れしてしまいました。まずスポルテッドメイプル自体がその特性上柔らかいものが多いのですが、どっしりと固く更にびっしりとフィギュアが入っています。さらにセンターにはサップが入っておりこれ以上ない個性を放っています。

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一目でこの材を活かすことを決めたのでフィニッシュもナチュラル系に即決。ポール・マイルズ氏のアドバイスにより、うっすらとわからない程度にサンバーストを入れることでアーチ形状をより美しく見せるような工夫が施されています。

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トップ材の次はバック材の選定。ナチュラルフィニッシュでスポルテッドメイプルに負けないような美しさを出せるもの、ということで頭に浮かんだコリーナを使用しました。運よく非常に高品質なブラックコリーナがありましたのでこちらも即決。

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私自身コリーナ製の楽器を持っていますのでマホガニーよりも軽やかで明瞭なサウンドがセミホロウとの相性がよさそうだと感じていました。メイプルほどの硬さはありませんが、ボディサイズが小さいことで結果的にES-335のようなふくよかさとブライトさのバランスに落ち着いたようです。ネック材は同じコリーナを選びたいところですが、さすがに希少なブラックコリーナがそんなにあるわけもなく、普通のコリーナの中から選ぶことに。ただしガッツリとフィギュアが浮き出ている最高に美しい一本を選びました。実はボディ材もサイドから見るとうっすらフィギュアが出ているんですが。

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こうしてみると大分色が違いますね(上半分がネック材、右下がボディ材)。同じ木だとはとても思えません。ですのでポール氏に「ネック材を着色してボディとマッチングさせてほしい」とリクエストしておきました。結果がこちら。

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さすがの仕上がり!

木材パート、最後は指板です。ここまでの選定で大分イメージが固まっており、アコースティックな響きをダイレクトに伝えてくれる木材がいいな、と。しかしせっかくなので木目も美しいものがいい・・・。Vaultの木材を色々とみているうちに目に留まったのがエキゾチック・エボニー。以前Yokoyama Guitarsでアコースティックギターをオーダーした際にも使用したことがあり、個性的な杢目とエボニー本来のストレートな音質を併せ持った魅力的な木材です。ヘッドとのマッチングで使用しました。

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その指板に舞うバードインレイですが、こちらも#8025同様クラシックなバードを選択。いつものバードインレイサンプルから選ぼうと悩んでいると・・・。

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PRS側から「せっかくならボディ材を切り出したスポルテッドメイプルからマッチングさせたらどう?」とのアドバイス。さらに「そのままだとあんまり目立たないからグリーンアバロンで縁取りした方がいいかな?」とのこと。なるほど、じゃあそれで!ということで出来上がったのがこちらです。

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個性的な表情を見せるヘッド・指板はとてもエボニーだとは思えませんね?さらにその中を舞うウッドのバードインレイと輝くアバロンが非常に魅力的です。プレイしている最中向き合う部分ですのでこちらの美しさももちろん重要です。

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エレクトロニクス関連は木材の魅力、特にアコースティックな”鳴り”にもこだわりましたのでボディ振動を拾うピエゾピックアップの搭載、85/15LT(Low Turn)低出力ピックアップ搭載というところに反映させています。様々な奏法に対応できるようトレモロブリッジ仕様。

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ペグボタン、バックプレートの木材使用は#8025に引き続き採用しています。

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ハードケースはパイソン型押しのブラウンレザーにゴールドパーツでシックにまとめました。

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今回オーダーした3本の中で一番幅広い層に受け入れていただけるであろう仕上がりとなった#8027。まさに世代を超えて受け継がれるべき木材の魅力を最大限に活かした一本です。ぜひアンプラグドでもお試しください。

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