島村楽器 ミーナ町田店 シマブロ

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【現地オーダー】Paul Reed Smith Private Stock #8025のご紹介

以前ファクトリーオーダーツアーレポートにてお伝えした珠玉のPrivate Stockが入荷いたしました。
今回は#8025 Singlecut Tremをご紹介します。

Singlecut Trem(Singlecut Thickness) 24 Fret

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こちらは「担当:石田が欲しいと思うスペック」というコンセプトで企画した一本です。そのためイレギュラーな仕様が至る所に詰め込まれています。
まずはモデル。シングルカットトレムというのはGibsonのLes Paulの様なシェイプを基本にしながらもシンクロナイズドトレモロブリッジを搭載し、アーム奏法を可能にしたモデルです。レスポールのように固定式ブリッジも魅力的なのですが、トレモロブリッジを搭載することによるサウンドの変化やベンドのしやすさなど新たな魅力も生まれます。通常トレムモデルではボディ厚が薄くなるのですが、せっかくのプライベートストックグレードの木材ですのであえて通常のシングルカットと同じボディ厚を指定しています。より抱えたときに存在感のあるモデルに仕上がりました。

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そして目に飛び込む最高級のキルトメイプル。

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こちらはプライベートストックチーム主任、ポール・マイルズと時間をかけて選び抜いた木材を使用しています。こちらのナイスガイたちの左側。

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アクアバイオレットという青と赤と紫が入り混じったカラーを採用しました。プライベートストックグレードの非常に深い杢でなおかつ生地が白いものでなければ使用できないということで選定には手間がかかりましたが、こだわったおかげで素晴らしい仕上がりになりました。生地の状態と完成品を比べてみましょう。

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木材のグレード、塗装技術共に必要とされるため、ほかのブランドではなかなか見られないカラーだと思います。以前ほかのプライベートストックを見て一目ぼれして以来、ずっと作りたいと思っていたカラーでもあります。

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次にネックに注目します。まずは存在感ある杢目を持った極上のブラジリアンローズウッド!言わずと知れたキング・オブ・トーンウッドですね。さすがのPRSもCITESの影響もありブラジリアンローズウッドの在庫はそれほど持っておらず、あっても国外には持ち出せないものであったりと、この個体以外は杢目がしっかりと出ているものは2017年4月の段階ではありませんでした。こちらにボディカラーとマッチさせたダークラピスによるオールドバードインレイ、際立たせるために輪郭はマザーオブパールで囲っています。出国前に青系の石をインレイに使用しようというアイデアはありましたが現地でサンプルを比較して最終決定しました。まさにイメージ通りの仕上がりです。暗いステージではバードだけが浮き上がるような演出になるでしょう。さらに通常シングルカット系は22フレットですが、24フレットへ変更してもらいました。こちらもプライベートストックだからこそ許されるオプションです。

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ネック材自体はホンジュラスローズウッドを使用。特性が近い為ブラジリアンの代わりに使用されることが多いですが、こちらもやはり枯渇気味。個人的には色の薄いものが多く淡白な印象でしたのであまり好きな木材ではありませんでした。しかし現地でネック材のストックを見た瞬間その印象は覆りました。今まで見てきたホンジュラスローズウッドは何だったんだろう、という感じです。その中でも印象的な杢目の入ったネック材を採用。角材の状態でも十分素晴らしい逸品でしたが磨かれることでさらに存在感を増しました。こちらも加工前と比較してみましょう。

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そしてボディバック。杢目が際立ったホワイトウォッシュというカラーを採用していますが、最初断られてしまいました。生地のマホガニーはもともと赤茶色の木材ですのでそれをシースルーホワイトで塗った際にきれいに仕上がる保証がない為です。しかし私自身シースルーホワイトで仕上げたマホガニーボディのギターを所有していましたし、うまくいく確信がありましたので出来るだけ色の薄い個体を選別した上でお願いしました。杢目に関してはストック材すべてが素晴らしかったのであまり気にせずに選ぶことができましたが仕上がりもバッチリです。

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ピックアップは現在単品販売されていないDragonⅠのセットをチョイス。ハイパワーでセラミックマグネット採用のTrebleサイドとアルニコマグネットのBassサイドのためハイゲインで刻んだりフロントでニュアンスを活かすリードを弾いたり守備範囲は広いです。

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細かなパーツにもこだわりがあり、ペグボタンとトラスロッドカバーは指板に合わせてハカランダ、バックプレートはボディバックに合わせたマホガニーになっています。

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更にプライベートストックではハードケースもオーダーするのですが、外装のトーレックス、縁のレザー、金具のカラー、インテリアなど一体感のある仕上がりにできたのではないでしょうか?

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木材はもちろんその組み合わせによる一体感、サウンド全てが最高級品に相応しい仕上がりとなったこの一本。ぜひ手にしてください。

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